はじめに
なぜモバイルモニターを購入しようとしたのか
仕事ではノートパソコンで仕事をしています。
会社では、サブモニターを置いているので2画面で仕事ができるのですが、自宅に戻るとノートパソコン一台だけなので、ときどき1画面で作業をすることに不便さを感じることがありました。
子どもが熱を出したり仕事が溜まっていて、どうしても自宅で仕事しなければいけない時に、「会社と自宅で同じデュアルディスプレイ環境をつくれば、仕事がはかどるんじゃない?」と思い、2022年の12月頃に15インチのモバイルモニターを購入してみました。
当時、モバイルモニターをアマゾン、メルカリ、価格.comなどいくつかのサイトで比較検討し、価格帯とスペック、メーカーを調べましたが、失敗。
今回は、失敗点をまとめながら、仕事と家庭でマルチに活躍できそうなモバイルモニター選びについて解説します。
そして選んだモバイルモニター
モバイルモニター選びは、いくつかの項目を考えて選びました。
- 片付けと取り出しが素早くできる(会社と自宅で出し入れし易い)
- ある程度信頼できるメーカーを選びたい(失敗したくない)
- Type-Cケーブル一本でつながる(電源いらない、線が邪魔)
- 使っているノートパソコンと同じ大きさであること(サイズ感を気にせず作業したい)
そして、購入したモバイルモニターはLenovo製のThinkVision M15(当時の価格:約28,000円)。
アマゾンには1万円台の安いモバイルモニターもたくさんありましたが、有名なパソコンメーカーのLenovo製品ということが決め手でした。
熟考して選んだモバイルモニターのはずでしたが、結果からいうと、失敗。
モバイルモニターは問題なく使えているし、Type-Cでつながる手軽さもあるのに、ある一点だけ気になるところがあったのです。
それは、「会社と自宅で持ち歩くというコンセプト」の問題でした。
具体的に掘り下げながら、モバイルモニター持ち運びの感想、今後の改善や計画についてまとめていきます。
購入当初(思っていた以上の効率の良さ!)
モバイルモニターが届いた夜、いつも一画面で仕事をしていた私は歓喜。
写真も撮りました。
今、思い返すと良い思い出ですね。楽しかった。
次の日にカバンにモバイルモニターを詰めてお仕事へ。
元々デスクトップパソコンを使っていた頃は、デュアルモニターだったのですが、ノートパソコンをメインに使い始めてからは一画面だったのです。
自分のデスクで久しぶりに繋いだモニターは、使いやすさに感動。特にType-Cケーブル一本で画面が映るというのは、非常に簡単で使いやすい。デスクも小綺麗になります。
さらに、Lenovo M15は角度調整が段階方式ではなく自由な角度で止まるため、ノートパソコンの角度にピッタリと合わせることができます。
明らかにシングルモニターよりもデュアルモニターのほうが仕事は捗る、と改めて実感しました。
そして、仕事が終わると付属の収納カバーにしまってカバンへ。
これもType-Cケーブル一本を抜くだけなので素早く簡単に収納できます。これは便利。
運用初期(仕事が捗る・・・だがしかし)
久々のデュアルディスプレイ作業で効率よく作業できています。メインディスプレイは作業用にして、モバイルモニターをサブ画面で資料やメール、チャットを常時表示。
いつでもチャットやメールをモバイルモニターで確認できるし、画面を切り替えることなく返信して、メインディスプレイの作業にすぐ戻れて、素晴らしい効率です。
仕事が終わると大切にカバンにしまって自宅で広げる。
持ち帰りの仕事があるときは、パソコンを開いて必ずデュアルディスプレイ環境で作業していました。非常に快適です。
在宅勤務のときも、会社でいるときのように、デュアルディスプレイ環境がすぐに完成。メインディスプレイで作業しつつ、モバイルモニターをサブディスプレイにして、メールやチャットを打ち返す。
会社と自宅で全く同じ作業環境なので、これは理想的な環境がついに完成したのでは?
・・・と思っていました。1ヶ月間くらい。
運用中期(徐々に会社に置きっぱなしに・・・)
モバイルモニターを運用して6ヶ月目。
仕事が終わり、いつものように自宅に持ち帰ろうと収納カバーをカバンから出そうとしたときのこと。
「今日は家で仕事しないから、必要ないな」
そうして、会社デスクにモバイルモニターを置いて変えることにしました。
日々、デュアルディスプレイ作業に慣れきった状況にもかかわらず、自宅で仕事をしない日や次の日も出勤日のときは、モバイルモニターを持ち帰らない事が増えていました。
「収納すると、次の日の朝に取り出してセットするのも面倒だな・・・」
「今日は持ち帰る仕事もほとんどないし、サブディスプレイはいらないだろう・・・」
何かと理由をつけて、モバイルモニターが会社に置かれたままになる頻度が増えたある日。
「そういえばここ一週間くらい家では使ってないな」と気づいたのです。
運用後期(購入から約1年後)
平モバイルモニターが会社に置きっぱなしになる日が続いても、週末はできるだけ収納カバーに入れて家に持って帰ることにしました。
それでも、最初の頃のように自宅で常に使うかというと、使用頻度は明らかに減っています。
家で持ち帰りの仕事をしなくちゃ、というときもありましたが、ノートパソコンを取り出して作業を始めるだけで、モバイルモニターはカバンに入りっぱなしの状態に。
会社ではデュアルディスプレイが必須だと思っているし、打ち合わせにも持っていくこともあるくらい活用度はめちゃくちゃ高い状態です。
それなのになぜ、自宅でモバイルモニターを使わないのか。デュアルディスプレイ環境は便利で素晴らしい、効率的だという考えは変わっていません。
そして現在
そして月日は流れ・・・。
今ではモバイルモニターは、会社に置きっぱなしになっています。
幸い今の会社は、私物を置きっぱなしにしても無くなったりしない素晴らしい環境ですので、安心して置きっぱなしにしております。
会社ではモバイルモニターをフル活用しておりますので、これがないと仕事が劇的に効率落ちると思っています。
それでも、家に持って帰ることは、今ではほとんどありません。
なぜ職場と自宅でモバイルモニターの持ちは失敗したのか?
理想の環境だと思っていたのに
ノートパソコン+モバイルモニターという環境は、会社と家で同じ作業環境のまま仕事ができる、場所に能率が左右されない理想の形だと思っていました。
やはり、Type-Cケーブル一本でつながるディスプレイって素晴らしいです。めちゃくちゃ良い。
しかし、私の環境下では、最終的には9割以上会社に置きっぱなしになっております。
デュアルディスプレイ環境は最高!なはずなのに、なぜ自宅で使わないのか。
よくよく考えてみると、私がデュアルディスプレイを使う場面が限定されていることに気づきました。
夜、自宅で仕事していてもチャットは来ない
まず、私が目指したのは「会社と自宅で同じ作業環境を作ること」でした。
そして、職場での私のデュアルディスプレイは、
- メインモニター:進行中の仕事の作業画面
- サブモニター:メールやチャット、資料など常に表示しておくもの
という使い方でした。
それに対して、夜に家に持ち帰ったときの作業はというと
- メインモニター:進行中の仕事の作業画面に集中
- サブモニター:(夜なので連絡も入らない、メールも至急の以来は来ないから見ない)
という状況でした。
実は、会社と家における外部環境がかなり異なっていたのです。
- 会社:メールやチャットで頻繁に連絡が入る。資料の共有をしたり、確認・返信のレスポンスが重要。
- 自宅(夜):すぐに返信が必要な連絡はほぼ来ないので、常に確認する必要はない。
なんということでしょう。
サブディスプレイは連絡が必要なときに使われていることがほとんどでした。
そういえば、在宅勤務するときはサブディスプレイもフル活用して、家でも同じ環境素晴らしい!と思っていたっけ・・・。
かくして、「会社と自宅、同じ環境で仕事ができればはかどるのでは?」という私の仮説は下記の結論を迎えたのでした。
「仕事ではデュアルディスプレイ環境は必須、それ以外は(仕事内容によるが)あれば便利くらい」
振り返ってみて感じるモバイルモニターの使いやすさとは
さて、モバイルモニターを用いて会社と自宅で同じ作業環境を構築して作業効率を安定化させようとした計画は、一旦は失敗に終わりました。
とはいえ、今でも在宅勤務をする際にはモバイルモニターはフル活用しておりまして、ノートパソコンと同じサイズのモバイルモニターにしたことで、メインもサブも関係なく作業できるので、かなり使いやすさも感じています。
また、参考資料を横に並べて作業が必要な場面などは、デュアルディスプレイ環境は必須だという認識です。作業効率も正確性も格段に上がります。
仕事とプライベートで両刀できる使いやすさを考える
モバイルモニターは「大きさ」「スペック」「タッチパネルの有無」「ブランド」等によって価格がかなり変わりますので、「どんなスペックのモニターを選ぶか」を考えがちです。
しかし、仕事とプライベートの両方で使い倒そうと思ったら、「性能以外の要因」がとても重要だと気づきました。モバイルモニターを検討する際には、
- モバイルモニターを使用するシーンをできるだけ多く思い浮かべる(特にプライベート)
- いつ閉まって、いつ出すのか?(頻度が重要)
- 家で使うときに、十分に広げる場所はあるか?(モバイルモニターといえども、けっこう場所をとる)
メインのモニターとサブモニターで違和感なく使いたい場合は、メインモニターと同じ大きさのモバイルモニターを選ぶのがおすすめです。
ブラウザやExcelなどを移動させたときに、レイアウトが変わらないので効率が良いです。
サブモニターとして利用するなら、ワンサイズ小さい画面でも問題ありません。15.6インチのノートパソコンに13インチのサブディスプレイでも十分に使えるでしょう。
おすすめモバイルモニター
14インチのモバイルモニター
アメリカのパソコンメーカー「DELL」の14インチモバイルディスプレイです。フルHDのIPS液晶、ノートパソコンが対応していれば、USB-C 1本で簡単に使えます。
こちらは、中国メーカー「ARZOPA」のモバイルモニターです。モニター専門の会社ということで、人気ゲーム機などのモニター製造も手掛けているらしい。有名ブランドのメーカー製品と比べると格安ですが、良いレビューが多く、コスパ良しの一品のもようです。
15.6インチのモバイルモニター
2007年2月に千葉県からスタートした株式会社ユニークのモバイルモニター。薄くて軽いが特徴。タッチパネル対応なので、サブディスプレイにPDFやパワポを映して指でスクロールしたり、15.6インチでNetflixやゲームにも十分使えます。
さいごに
今回、使いやすいモバイルモニターはどのように選んだらよいのか、失敗談を交えて紹介しました。
具体的な活用シーンをできるだけ考えておかないと、モバイルモニターのスペックがいくら良くても活用しきれないことがあるので注意が必要です。
ちなみに購入したモバイルモニター(Lenovo M15)は今でも不満なく使えています。故障したりせずに、Type-C一本でノートパソコンに接続できて便利です。
「モバイルモニターを持ってて良かった」と思うことは最初の想定を超えて出てくることがあるので、本を読む、映画を見る、写真を整頓する、資料を作る・・・など、やりたいことをたくさん考えて自分だけの快適な作業環境を作ってみてください。ぜひ、自分の使い方に合ったモバイルモニターを見つけてくださいね。
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